荻原魚雷さんの「文壇高円寺」

日々ブログ記事をチェックしています。チェックの仕方はまずはてなのアンテナに登録。次に更新日の翌日、それを読み、いい記事であれば、ブログで紹介しています。

ネット情報はご承知の通り玉石混淆です。いい情報もあれば、そうでない情報もあります。その見極めは多くの情報に接して、本物を見分ける眼力をつけるしかありません。

これは情報だけでなく、書き手についても言えることです。有名無名を問わず、さまざまな人がいろいろなことを言います。書き手を見る場合も見極めが必要になります。

とりわけ書き手の場合は、一回読んだだけでは良し悪しが判断できません。一定期間読み続けないと、その真贋を見抜くことができません。

良い書き手に出会うことも、まさに幸運としか言えません。そんな書き手の一人に「文壇高円寺」というブログを公開している荻原魚雷さんがいます。

今回のブログ記事「びりだらびりだら」では富士正晴さんを取り上げ、次のように言っています。実に上手いエッセイを書いています。

 富士正晴は古典を読みながら新聞の切り抜きをする。時勢に流されず、ゆっくりものを考える。
 すぐに答えを出すことが正解ではない。正解がないという答えもある。

いい書き手は書いたものを通して、新しい分野や人間(ひと)とのつながりを生み出してくれます。またいい読み手は読むことを通して、その人の視野を広く深くしてくれます。

今回紹介の「文壇高円寺」の「びりだらびりだら」全文をぜひ一読して下さい。いい書き手による、いいエッセイとは何かを実感できます。それ以外も一読の価値ありですのでお読み下さい。