「始末」の心得
日経おとなのOFF12月号(dマガジン)
古川智映子「江戸時代の商人が実践した「始末」の心得」より
<始末に徹して無駄を省く。殊法はこの精神で三井家の土台をつくりました>
<井原西鶴は、商品の心得を始末、算用、才覚の3つと記しました>
<三方良し、始末してきばる。近江商人の商いの基本です>
商いであれ、暮らしであれ、「始末」は大切です。これにより、商売も繁盛、生活も安定します。しかし、この「始末」の仕方がいまだ上手くできません。もうそろそろムリ、ムダ、ムラのない生き方ができればいいのですが。
と、書いたあと、辰濃和男さんの『ぼんやりの時間』(岩波新書)を読んでいて、まったく逆のことを考えました。ムリ、ムラ、ムダがあるからこそ、生活が豊かになる! 確かに、そうとも言えます。