水俣病から何を学ぶか

京都新聞 2015年09月22日掲載の「凡語 - 彼岸と此岸 http://ow.ly/SGGml」で、石牟礼道子さんの「苦海浄土」を取り上げ、<水俣病患者の過酷な病苦と祈りの姿を描いた名著>であると紹介しています。
また、作家・池澤夏樹さんが個人編集した「世界文学全集」には<日本の長編として唯一、「苦海浄土」を収録した>そうです。
そして末文は次のように結ばれています。
水俣病から何を学ぶか。悲劇を生んだ原因は、人命より経済を優先させた愚行にある。迷いの此岸。私たちの歩みと今を省みたい>。
私も学生時代この本に衝撃を受けた一人です。まさにその通りです。改めて、その愚行を問いたいと思います。

新装版 苦海浄土 (講談社文庫)         苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)