草森さんの雑文

草森さんとは草森紳一さんのこと。坪内祐三さんの『文藝綺譚』(扶桑社)を読んでいて、次の箇所をメモしました。

< 肉体としての草森さんが消えても、草森さんの雑文は生き続ける。
 荷風について書きながら、ふと逸脱し、その逸脱の中に命がやどるように、雑文のわずかな一節、つまり断片の中に草森さんが生きている>。(156)

雑文、逸脱、断片・・・・・。

草森紳一さんは細部に宿り、いまなお生きています。

文藝奇譚