R・ボッツマン、R・ロジャース『シェア<共有>からビジネスを生み出す新戦略』(NHK出版)

 このハイパー進化・・・コラボ消費はその一例だ・・・を説明するには、世界を変えつつあるコミュニケーションの多種多様なプラットホームを見てみるといい。インターネットとモバイル技術によって、さまざまなムーヴメントはリアルタイムで捉えられ、人々の意識に上るようになることでそれがまたムーヴメントを拡大し、成長させている。同じように、個人が日々の行動や考えをツイッターフェイスブックに書き込むと、またその書き込みについてみんなが考えたり、それをコピーしたり、編集したり、いろんな人に送ったりする・・・つまり、社会が、反復と適応のプロセルを常に繰り返しているのだ。モノに名前をつけることで、自分たちがより大きなムーヴメントの一部だと感じることもできる。コミュニティの動きやその目的を意識することで、ニューエコノミーとイノベーションの探求と成長にますます拍車がかかる。私たちは、すごいペースで変化に適用している。コラボ消費もまた、急速に成長してゆくだろう。なぜなら、コラボ消費は、シェアと交換という本能的で自然な行為がベースになっているからだ。そして、その本能は、これまでハイパー消費の影に隠れていただけで、本来はだれにでも備わっているからだ。p265

※コラボ消費
「集団」や「共有」といった意味合いをもつ古臭いイメージの C ワード・・・協同組合、共同体、コミューン・・・が、コラボレーションやコミュニティといった魅力的で価値ある形として再生しつつある。この大きなうねりを、私たちは「コラボ消費」と名づけた。p13

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