九鬼周造『「いき」の構造』について

「雨の日は本を読んでいたい」(暑い日は本を読むことができない・・・というのがホンネ)の2013-07-13で九鬼周造『「いき」の構造』について書いています。そして読んだ範囲で、理解できていることとできないことを区分しすっきりとした読後感を書いています。

私はこの記事を読んで、メディアの多様化について考えました。

著者はまずこの本を青空文庫で読んでいます。その他電子ブックのKindle版、岩波文庫講談社学術文庫、まんがで読破 の計5種類を紹介しています。もうすでにそういう時代になっているのです。最後のマンガというメディアも、これからの読書では無視できなくなりつつあります。

一体、この5種類のうち、それぞれが何をどう選びどう読むのでしょう。おそらくまだ文庫でという人が多いのですが、メディアの多様化に伴い、これからはその他のメディアで読む人も多くなると思います。

どんなメディアで読んでも、「感動」って変わらないのでしょうか。変わらないとは思いますが、変わるかもという思いも少なからずあります。しかし、言えることは「感動」はブレないということ。ブレる「感動」は「感動」ではありません。

私は、やはり岩波文庫で読みたいと思います。

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)