渡辺京二『もうひとつのこの世《石牟礼道子の宇宙》』(弦書房)
日経新聞の朝刊の読書欄のなかで、まず読んだのが渡辺京二さんの『もうひとつのこの世《石牟礼道子の宇宙》』(弦書房)の書評でした。
いつでしたか、渡辺さんが新聞に掲載した記事を読んで、石牟礼道子さんの「秘書役」をしていたことを知り驚きました。渡辺さんは日本近代史家であると同時に石牟礼さんの最大の支援者でした。
石牟礼道子さん作品への道案内役としては渡辺さんがまさに適任と言っていいでしょう。であれば、やはり、読んでみたい一冊です。
以前ブログ記事にも書きましたが、学生時代に読んだ石牟礼さんの『 苦海浄土』とユージン・スミスさんの写真集は衝撃的でした。その記憶はいまでも鮮明に残っています。
例えば、「Tomoko in her Bath, 1972」・・・・・。