最近の「本の本」など

今年に入り、「本の本」や書店の本が何冊も出版されています。そのなかから、気になった本をまとめて紹介します。

なかでも、ブックディレクター幅允孝さんに注目! 攻めのブックディレクターか守りのブックコンシェルジュか。幅さんは前者ですが、後者は代官山蔦屋書店のブックコンシェルジェでしょうか。*1 

この背景には・・・本を買うお客様にプロシューマーが増えてきたこと。販売スタッフに豊かな商品知識、柔らかな販売技術が求められていること・・・読みのプロ化と売りのプロ化があります。その二つの合力は知のプロ化に向かいます。

そのためには故 山口昌男さんの「中心ー周辺理論」や松岡正剛さんの「編集工学」を学び直さなければならないのかもしれません。さしずめ幅さんはトリックスター?の役割を担っているのでしょうか。

また、最後の本は『ハンドブック』学研教育出版 (2013/1/22)。著者は江口宏志さん。青山の書店UTRECHTの代表であり、「TOKYO ART BOOK FAIR」などのイベントも主宰。その江口さんの考え方・活動をはじめて網羅した本。 ちょっと気になる一冊です。

幅書店の88冊 あとは血となれ、肉となれ。        本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事
 
 
kotoba (コトバ) 2013年 04月号 [雑誌]        ハンドブック


*1:こう書いて、「代官山T-SITE」サイトに検索すると、トップ記事に、先週取りあげた「植田正治 生誕100周年記念 特別展覧会」のことが書いてありました。