編集力と考動力

関東甲信越、梅雨明けだといいます。豪雨、突風、地震、台風など、自然の猛威を感じるこの頃です。TVニュースでも、いままでこんなことはありませんとか、こんなことは初めてですというコメントを聞くたびに、唖然としてしまいます。

いま日本だけでなく、海外でも同じように予想外のことが起きています。メディアは日本を中心に報道し、海外の出来事をあまり放送しません。例えば、NHKの7時や9時のニュースを見ても、そう感じます。(それはそういう番組があるので、それを見ればいいというかもしれませんが・・・)。

周知の通り、決められた時間の中で、世界の出来事をすべて報道することは不可能です。そのために情報に順列をつけ、それを組合せ、報道する必要があります。とりわけ、情報をどう位置づけ、どう「編集」するのか、がいま問われています。

いろいろな情報を取捨選択し、その時代に合致した接点の情報を、ローカルの視点も取り込み、グローバルの視点から「編集」し、発信していくこと。こうまとめることができますが、それを実行すると、その難しさに気づきます。

今まで以上に情報の処理や情報の編集が必要なのにもかかわらず、編集の技術が立ち後れているように思います。編集力は日々の生活のなかで・・・生活と密着してといった方がいい・・・培われますが、まだそこまで意識的ではありません。

情報を送る人だけでなく、それを受ける人も編集力の実践を通して、そのレベルアップを。まずは自ら実践すること。それを通して、思考 ↔ 行動=考動力が身につけることです。まさに、Practice makes Perfect.

知の編集工学―情報は、ひとりでいられない。         知の編集術 (講談社現代新書)