川島蓉子『虎屋ブランド物語』(東京経済新報社) より

川島さんのファッションとは

「私が長年にわたって定義づけてきたファッションとは、単なる衣服のことを指すのではなく、“まち・みせ・ひとのトレンドが最も早い段階で現象化すること”を意味している」。 p3

伊勢丹のファッションとは

伊勢丹には「毎日が新しい。ファッションの伊勢丹」という企業スローガンが掲げられている。「伊勢丹が言うファッションとは、衣食住すべてを包み込むフレッシュな感性のことである。それを伊勢丹のすみずみまで満たしたい。ファッションは、毎日毎日を新しくしていく空気である」という説明文が付されている。p172

この一言がいい。ファッションは、毎日毎日を新しくしていく空気である。

伊勢丹が標榜するファッションとは、服のことを指すのではなく、自分を表現する“空気=気分”であり、訪れたときに「何かありそう」と思わせるドキドキ感でもあることが明示されている」。p172-173

さらに、ファッションとは自分を表現する“空気”でもあり、“気分”でもある。

虎屋は和の世界を発信しつづける老舗であり、常に「変わらない心、あたらしい心」を持ち、「製造を原点とする不器用なまでの真面目さ」が480年の伝統の和菓子づくりを支えています。

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