鹿島茂さんと高峰秀子さんの1月の新刊

さて、仕事納めも終わり、2012年に向けてカウントダウンが始まります。それにしても、いろいろなことがあった2011年。この一年は震災・津波原発なでしこジャパンで集約されます。

新しい年もまたさまざまなことがあるのでしょう。未来は予測できませんが、どういう状況であれ、常に平常心を忘れずに臨みたい。そして当たり前なことにベストを尽くしたいと思います。(早過ぎる新年の自覚?)

ウェブではもう1月の新刊が掲載されています。その中に、まず気になった一冊は鹿島さんの本。*1

また、12月の文庫で驚いたのは高峰秀子さんの『わたしの渡世日記』(上・下) 文春文庫 が取り上げられていたこと。すでに文庫化されていたので、なぜという疑問をもちました。

改めて文藝春秋のサイトを見ましたが、新刊として出ているわけではありません。ではなぜ? 新刊文庫と一緒に宣伝しているのでしょう。疑問のまま、書店を歩いていると、「芸術新潮」の12月号が目に留まりました。


芸術新潮 2011年 12月号 [雑誌]



まさに「没後1周年」ということで取り上げられていたことに思い至りました。なるほど。そして1月新刊で高峰さんの本が出ます。向田邦子さんもそうなのですが、高峰さんもまた根強い人気があります。( 私も、今年、高峰さんの本を読み直しました。)

*1:これ以外でも、『蕩尽王、パリを行く』(新潮選書)も読んでみたい。あのバロン薩摩、薩摩次郎八の評伝です。普通でないことを当たり前にやってしまう凄さ。明治人の気骨か、あるいは性癖か。