「BRUTUS」の本の特集

BRUTUS」1/1・15号で本の特集を組んでいます。タイトルは「世の中が変わるときに読む本」。本好きへのX'masプレゼントか。

まずは「冒頭世の中での価値観はどう変わっていくか?」をテーマに、大澤真幸さんと宇野常寛さんが対談をしています。

こうした対談が13本。そして書店員が解説する本が5つのテーマに分かれ、そしていま読みたい23ジャンル、115冊「誰が読んでも面白い小説ガイド」が紹介されています。

かつての「BRUTUS」は、テーマも書き手もある程度わかったのですが、今回の特集は様変わりした感があります。テーマの切り口が変わったのか、書き手が変わったのか。

やはり書き手が変わってきたことを実感します。ここ数年で明らかに世代交代が行われてきました。一言で言えば、今の時代は見田宗介(あるいは真木悠介)の時代ではなく大澤真幸の時代なのです。

まだ買ってきてぱらぱらと見ているだけなのですが、この雑誌を読んで、それを特に強く感じました。今年、古本市に出ても、なんとなく何かちがうという思いを持っていました。

それが世代交代に伴う違和感だったのかもしれません。書き手も、読み手も若くなっています。名前も知らない人が多くなっています。最近、TVドラマを見ても、出演者に知らない人が増えました。

順繰りという言葉をふと思い出しました。

来年は特集のタイトル通り、いろいろな意味で「世の中が変わるとき」かもしれません。よく変わってほしいと思いますが、そうなるかどうかは不透明。本当に先行きがわかりません。

読む前に書くのではなく、まずじっくりと、「BRUTUS」の本の特集を読んでみたいと思います。

BRUTUS (ブルータス) 2012年 1/15号 [雑誌]