見田宗介さんの著作集「一編の長編小説のように」 

あまりにも美しい、美しすぎる言葉です。何と言ったらいいのか。その小説を読んでみたいと思っているのですが。社会学といえば、この「見田社会学」と「加藤(秀俊)社会学」の2つを思い出します。

見田さんの著作には見田宗介さんと真木悠介さんのそれぞれの著作があります。この各々の使い分けは「書きたいことを書きたいように書いた作品は真木名義、多くの人に分かってもらおうとして書いたものは見田名義にしてきた」と言います。

まずは見田宗介さんの著作集(全10巻)の刊行が始まりました。来年から真木悠介さんの著作集 (全4巻)も刊行されます。

今回の刊行のなかで、とりわけ興味があるのは「『現代社会の理論』は今回、「2011年現在の視点」で書き直された」と言われていますが、それがどういう内容なのかという点です。まず手にとって、見てみたい。

いま私の本棚の一角に真木さんの著作3冊が並んでいます。かつて真木さんの3部作ともいわれた本です。この本を見ていると、懐かしい思い出と苦い思い出が微妙に交錯します。


現代社会の理論 (定本 見田宗介著作集 第1巻)