「空想書店」の店主は西村賢太さん
「本よみうり堂」を見ていると、「空想書店」に西村賢太さんが登場。「店主の一冊」では次の4冊を挙げています。
- 『オリンポスの果実』(田中英光著、新潮文庫、品切れ)
- 『子をつれて』(葛西善蔵著、岩波文庫、560円)
- 『本陣殺人事件』(横溝正史著、角川文庫、629円)
- 『江戸前で笑いたい 志ん生からビートたけしへ』(高田文夫編、中公文庫、933円)
そして、西村さん自身は作家に徹底的にのめり込みタイプで、作品を読むのと並行して、その作家に関する参考文献もすべて原本で集め、作家への理解を深めるそうです。
特に、「二十代では田中英光、三十歳以降は藤澤清造の二人であり、この二作家に関しては、まるっきり前掲の流れであらゆる資料を入手してきた」と言います。
田中英光さんの本は掲載されているのですが、藤澤清造さんの本の紹介はありません? やはり代表作と言われる『根津権現裏』、この一冊でしょうか。
ネットで「藤澤清造」を検索すると、次のように書かれていました。
2011年2月に芥川賞を受賞した西村賢太が藤澤もろとも脚光を浴びた機会をとらえ、「一杯やった勢いで文庫の部長に直談判し」、代表作「根津権現裏」の文庫復刊を新潮社にもちかけた結果、2011年7月に復刊が実現。解説から年譜、語注まで西村が一手に引き受けた。(Wikipedia)
また、横溝正史さんの『本陣殺人事件』(角川文庫)のカバーデザインが気になりました。いまはこういうカバーなのです。私がかつて読んだ文庫には杉本一平さんの描いた無気味な怖ろしいカバーが付いていました。その印象が強いせいか、いまのカバーはどうもしっくりきません。
では、どんなカバーなのか。掲載しようと思うのですが、躊躇してしまいます。そういうカバーなのです。だから、いまのカバーに変えたのではないでしょうか。興味のある方はぜひ検索を。私にはカバーを掲載するだけの勇気?がありません。