好天の「秋も、一箱古本市」

今日は秋晴れ、散歩日和の一日でした。ご承知の通り、「秋も、一箱古本市」が谷根千で開催されました。当店出店はコシヅカハムの前。いつもですと、ギリギリに参加するのですが、今回はめずらしく30分も前に着いてしまいました。

この場所に出店するのが、トカゲ書林、文庫善哉、屋台バーたまのお店、ホームラン商店と当店の5箱。すべて初めての皆さんでした。出席をとり、場所決めをし、準備にかかりました。

一緒の皆さんを見ますと、なんとすべて申込者が女性でした。それも本好きの若い方。品揃えはそれぞれなのですが、本のみならず、雑誌や雑貨の出展も増えています。一箱の出展の傾向も変わりつつあるようです。

今回何度か聞かれたことがグラシン紙をどこで買って、どう巻くか、ということでした。こうした古本市に参加すると、本がかなり汚れます。その汚れ方が予想外でしたので、昨年から本のカバーにグラシン紙を巻くようにしました。

古本を購入してから、値段のシールはがし、クリーニング、本体のチェック、グラシンを巻き、データー入力と行うわけです。こうしたイベントがある場合はそのデータをもとに、スリップを打ち出し、それを本に挟み、準備完了。

特に、グラシンの巻き方は実際に見せながら説明をしました。こういうことまで聞かれ、話すとは思っていませんでした。

11:00から古本市が始まりました。昼ぐらいから、お客様も多くなり、売れ始めました。いろいろなお客様がいます。こういうお客様はこの本、ああいうお客様はあの本、となんとなく想像して当たり外れを楽しんでいます。

そして、ずばりの場合はこちらも楽しくなります。ある若い方が小池民夫さんの『時の墓碑銘』(朝日新聞社)を買いました。そしてもう一冊は長田弘さんの『すべてきみに宛てた手紙』(晶文社)でした。前者が当たりで、ぜひの一冊でした。

時の墓碑銘(エピタフ)        すべてきみに宛てた手紙



お客様とのやり取りがあって、時が過ぎていきます。一番うれしいのは春も来ましたとか、また来ましたという常連さんです。こういうお客様を増やさしていかないといけません。まさにここがポイントです。

その常連さんの話を聞くと、光源寺がかなり賑わっているということなので行ってきました。つん堂さんやモンガさん等に挨拶をし、一巡しました。

アンケートにも書いたのですが、今までの巡回方式は街めぐりができる利点もあるのですが、この集中方式もいいと思いました。一ヶ所に20店以上が出展というと、多くの来場が見込め、売る側もより活気がで、見る側も楽しい。そんな古本市になります。一ヶ所20〜30箱で、二ヶ所ぐらいで、ぜひ検討を。

16:00、今年の「秋も、一箱古本市」が終了しました。楽しいひと時を過ごしました。当店に来場していただいて皆様、購入いただいた皆様、本当にありがとうございます。

また、一緒に出展した皆様、事務局、助っ人さんの皆さん、そして大家さん「コシヅカハム」の皆様、心からお礼申し上げます。また、来年お会いできるのを楽しみにしています。