一日遅れの古本屋めぐり
いつも水曜日に古本屋めぐりをするのですが、今週は木曜日になりました。まだまだ蒸し暑いのですが、ときおり吹く風に、秋の涼しさを感じます。朝夜はめっきり過ごしやすくなりました。
今日の古本屋めぐり、いつものコースを順繰りに、なのですが、どうもピンとこないのです。これは夏枯れ? あるいは暑さで集中力が欠けているのか? いずれにしても、いい本を見つけることができない。
この暑い中、なぜ古本屋へといわれそうですが、そんなことはまったく気にせず、汗だくになりながら歩きます。いい本を見つけた時はいいのですが、見つからない時はいつもの倍以上疲れます。それでも、ひたすら廻ります。
( 変な習性ですね。こればかりは仕方ありません。)
ということで、鹿島茂さん風に、それでも本を買いました。
なかでも、都筑さんの文庫が均一の箱に入っていました! 当たり! 瞬間、手をのばしました。が、よく見るとカバーの背にヘコミがあったり、ヨゴレていたり、本体の背がトレていたり、と状態がよくありません。
そこで、修復できるかどうか。ヘコミの程度はどうか。ヨゴレはきれいに取れるか等をチェック。都筑さんの文庫は一冊が厚いので、各頁がバラけたり、背が取れたりすることがあります。そうなった本体の背を直すのが一番難しい。
文庫の背ののりがそのまま残っているので、これをどうにか接着することが出来れば、元通りになるのではないか。それはわかっているのですが、ではどうしたらいいのか。
早速家に帰り、背を接着しようと試みましたが、どうも上手くつきません。試行錯誤を繰り返します。あまりやりすぎると、元も子もなくします。慎重にかつ大胆になのですが、果たしてどうか。
苦肉の策として、さっきヘコミ直しに使ったアイロンを背に当てました。何度か繰り返しました。するとどうでしょう。しっかりと糊付けすることができるではありませんか。何でもやってみるものです。
これで都築さんの『賃貸宇宙(上)』が甦りました。次はもちろん『賃貸宇宙(下)』を入手することです。
( こんなこともあるのです。これも日頃の行いのせい? )