鴻巣友季子さんの『全身翻訳家 』

先日当ブログでも紹介しました、鴻巣友季子さんの『全身翻訳家 』(ちくま文庫) を買いに新宿のJに行きました。新刊コーナーを見ていると、今月のちくま文庫の3冊はとも購入したい誘惑に駆られます。


増補 遅読のすすめ (ちくま文庫)      全身翻訳家 (ちくま文庫)      『洋酒天国』とその時代 (ちくま文庫)



しかし、山村さんの文庫も小玉さんの文庫も、単行本で持っているので、今回購入しませんでした。残るは鴻巣さんの文庫でしたが、この文庫もすでに既刊の『やみくも』(筑摩書房)を加筆・修正したものでした。

やみくも―翻訳家、穴に落ちる



今月のちくま文庫の新刊がよかっただけに、鴻巣さんの文庫に、少々落胆しました。でもほぼ全面改定なので、購入してもよかったかもしれません。まだ思い定まらず、内心、右往左往しています。

余談ですが、小島さんの『『洋酒天国』とその時代』も

開高健山口瞳柳原良平…異彩を放った社員たちが創った寿屋(サントリー)PR誌『洋酒天国』。自らもその編集に携わった著者がユニークな雑誌の歴史や数々の興味深いエピソードを追いながら、高度経済成長に突入する直前の熱気に満ち溢れた時代を描く好著

なのですが、小玉さんはこの他に次の一冊も上梓しています。サントリーに入社した小玉さん。その直属の上司が「係長」山口瞳だったということから物語が始まります。

「係長」山口瞳の処世術