平凡社総合文芸誌「こころ」創刊
平凡社から隔月刊の総合文芸誌「こころ」が創刊されました。いま、この時期に、総合文芸誌を創刊する意図は?
こころ
未来の古典がここに
文学、歴史、思想、芸術など、
様々な角度から、日本人の新しい生きかたを考える、総合文芸誌が創刊!
半藤一利、柳田邦男、一海知義、諸田玲子、森まゆみら
強力な執筆陣が、新たな世界へと踏み出します。
いままでの総合文芸誌と何が違うのでしょうか。平凡社のHPを見ても、他のニュース記事を見ても、どうもはっきりと掴むことができません。
創刊号の特集は「岩谷時子の歌の世界」です。いま、なぜ岩谷時子さんなのでしょうか。雑誌では特集と執筆陣が読者への訴求ポイントです。とりわけ特集はその雑誌を読もうか読むまいかの決め手のひとつです。
では、この雑誌を読んでみようという気持ちが起きた起きないか。趣旨に何か感じるものがあったかどうか。テーマと書き手に何か興味を引くものがあったかどうか。読者は強烈な刺激を求めています。
さて、ターゲットは? コンセプトは?
例えば、日経トレンディネット「川島蓉子のトレンド地点」の「伊勢丹新宿店で開催されている「東京ゲストハウス」が面白い!」で、川島さんが「東京ゲストハウス」のコンセプトを次のように言っています。
今回の「東京ゲストハウス」は、「日本の良いモノ、面白いモノが集まる都市であり、多くのモノが交錯する中で、それぞれのオリジナルミックスが展開されるのが東京」ととらえ、“古き良き日本の生活様式に憧れを持ちながら、多国の文化と共にあるコンテンポラリーな日常を提案”している。
こうしたショップづくりのコンセプトも雑誌づくりをする上で大いに参考になるのではないでしょうか。