室謙二さんの自伝的エッセー

室謙二さんの自伝的エッセー『天皇マッカーサーのどちらが偉い?』(岩波書店、2205円)が出版されました。毎日jpでこの本を取り上げ、その内容を紹介しています。

冒頭、室さんを次のように紹介していました。

室さんは1946年生まれ、東京の同潤会江戸川アパート育ち。80年代に米国移住、98年に同国籍を得た。

YOMIURI ONLINE「本よみうり堂」の紹介は次の通りです。

 『天皇マッカーサーのどちらが偉い?』(岩波書店)の著者、室謙二氏(65)は、米・西海岸のコンピューター文化の進展を草創期から届け続ける文筆家。祖父は陸軍中将、父の室勝は早大教授で、GHQの検閲や著作権会社「タトル商会」の創設にも関わった。室氏はベトナム反戦活動や雑誌のライターを経て70年代に渡米。98年に米国籍を得ている。

アメリカに移住は知ってましたが、国籍を得ていたとは始めて知りました。室さんはアメリカ国籍を取得して、ドナルド・キーんさんは日本国籍の取得するといいます。国籍って、一体何なのでしょう。

ご承知の通り、室さんはかつて「ベトナムに平和を!市民連合」の反戦活動家でした。小田実さんらと行動をともにしました。それからべ平蓮が解散したあとは、各自それぞれの活動に入りました。

室さんにとって、一番の対象はアメリカ。その対象を自分史を絡めながら、日米のかつての関係、いまの関係、これからの関係について書いているようです。

私は室さんがなぜ国籍を取ったのかを知りたい。日本にいると、国籍や国境とは無縁です。それを考えるためにも、この本を読んでみたいと思っています。意外と深い問題が隠れているように思います。

あの頃の方々、もういくつになっているのでしょう。

天皇とマッカーサーのどちらが偉い?――日本が自由であったころの回想