「BRUTUS」6/1号の本屋特集

今日朝刊を見ていると、BRUTUS (ブルータス) 2011年 6/1号の広告を見つけました。その特集は「スタイルのある全国の本屋200店」です。これは買い! なのですが、雑誌の特集はハズレる場合もあるので、まずは書店で見てからということに。

夕方、書店に立ち寄り、「BRUTUS」を手に取り、内容を確かめました。読みはじめたら止まらなくなり、買いました。読みながら、気づいたことがいくつかありましたので、メモしておきます。

第一に、全国の個性的な本屋さんが紹介されているのですが、新刊書店も古書店 ・・・ 古書店というよりも古本屋さんという呼称のほうがいい ・・・ これは好みの問題か ・・・ も一緒に掲載されていました。

最近はこうした書店特集で、新刊書店と古書店/古本屋との境がなくなりつつあります。新刊書店でも古書/古本を扱うようになってきました。

初めに「わざわざ行きたい新しい本屋のカタチ」というコピーとともに、「NYのブルックリンの本屋さんみたいな雰囲気にしたかった」という東京・品川駅「PAPER WALL」を紹介しています。

お店の写真を見ただけで、ひと言、オシャレです。新宿の「BROOKLYN PARLOR」を連想しました。これが、ニューヨークスタイルなのでしょう。

次に、「なぜ、京都の<恵文社一条寺店>は、わざわざ全国から客が訪れる本屋なのか?」・・・ そのまま一冊の本のテーマになりそうです ・・・ で、恵文社一条寺店を取り上げています。

しばらく京都、恵文社一条寺店に行っていないので、行ってみたい気がします。年に2回は、いや春夏秋冬の4回は行ってみたい。これが理想です ・・・ 。

また、日本一広い本屋として「コーチャンフォー」新川通り店が紹介されています。その店内写真を見る限り、基調が白、とにかく広い。やはり、北海道(札幌)といった感がします。

逆に、日本一狭い本屋さんはというと、沖縄の那覇にある「とくふく堂」本店。間口75cm、奥行き180cmという畳の1畳分よりやや細長い極小スペース。ここで書店をやり、果たして生計が成り立つのか、不思議です。

そう、よくブック・イベント一緒になる「JUNGLE BOOKS」さんが紹介されていました。昨年東京・雑司が谷古書店とオープンし、古本と占いの両建てで頑張っています。これは何よりいい宣伝になります。

そして、いま注目のブックディレクターたちの仕事も紹介されてます。しかし、何と言っても、購入の決め手は「この100ジャンルに強い100書店。」、全国の専門書店が網羅されており、いい保存版になっています。

当店一押しの専門書店は、東京・青山の「古書日月堂」です。ここはモダニズムの本を専門に扱う書店で、店主のしっかりとした眼力と行き届いたセンスを感じます。専門書店をめざすなら、やはりここが目標!です。

この「古書日月堂」と京都の「恵文社一乗寺店」の2つの書店に注目したいと思います。この2店の動向を見ていくと、これからの書店のカタチが見えてくるような気がしますが、どうでしょう。

最後に、特集の中で「美しすぎる本屋」として、海外の書店を紹介しています。できたら、海外の書店・・・ 新刊、古本問わず ・・・ を取り上げた特集をしてもらいたいと思います。国内の書店については毎年どこかの出版社が必ず特集を組みますので。

海外の特集を組む場合、例えば、松浦弥太郎さんの『居ごこちのよい旅』がいい参考になるのではないでしょうか。いま単行本、新書、文庫、雑誌を見渡しても、海外の書店、古書店/古本屋を取り上げたものが少ないと思います。

そこで、本でも雑誌でも構いませんが、ぜひ、海外の書店、古書店/古本屋を取り上げてもらいたいと思います。本好きの、また本屋好きの、切なる願いです。

BRUTUS (ブルータス) 2011年 6/1号 [雑誌]        居ごこちのよい旅
 
 

古本 四谷書房

 
2011年東京古本市予定表