ビジネス書大賞2011

最近あまりビジネス書は読まなくなりました。20代、30代、40代、そして50代とライフサイクルを考えると、ビジネス書を熱心に読んだのは30代までか。おそらく40代から減少し始めます。

ビジネス書はなぜ読まれるのか。仕事をする上で、ひとつは必要なことを知る自己知識のため、もうひとつは今日より明日の自己啓発のためです。

例えば、いまも書棚に並んでいる嶋口充輝・石井淳蔵著『現代マーケティング』(有斐閣)は営業の仕事をやっていた時におおいに参考にした本です。いま下線の箇所を読むと、その当時が偲ばれます。真面目に勉強していたんだ!

そして本だけでなく、現実から学ぶことも多くなりました。しだいにビジネス書を読む機会が減り、ためにする読書からためにならない読書へ、好きな本を読むようになります。読書傾向もその年代ごと変わってくるものです。

どういう形であれ、本を読むようになったのは福沢諭吉著『福翁自伝』を読んでからです。遅い読書といえばそうなのですが、この本と出会わなかったら、いまこうして古本屋をやっていなかったと思います。

時には好きな本だけでなく、ビジネス書も読んでみようと思います。では何を読めばいいのか。そこで、ビジネス書大賞などを参考にするのもいいと思います。2011年ビジネス書大賞は次の2冊です。

2冊目の『もし高校野球の女子マネージャーが・・・・・』は新聞紙上で宣伝していたので、よく見ていましたが、大賞になるのですから、その内容は面白いのでしょう。食わず嫌いはよくありません。食べてからですね・・・評価は。

本には硬軟ありますが、いいと思ったら、その著者の本をじっくり読んでもらいたい。速読ではなく遅読(精読)をしてもらいたいと思います。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)        もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら