情報誌「ぴあ」首都圏版7月で休刊

asahi.com の文化欄のニュースに次の記事が掲載されていました。

情報誌「ぴあ」39年の歴史に幕 首都圏版、7月で休刊
ぴあ株式会社(東京)は21日、エンターテインメント情報誌「ぴあ」の首都圏版(隔週刊)を7月21日発売号で休刊することを決めた。映画やコンサートなどの興行スケジュール情報は、これまで通りインターネットで提供する。

「ぴあ」は72年7月に創刊され、映画、音楽、演劇等のエンターテインメント情報を提供してきました。当時はインターネットもなく、この情報誌が文化情報を網羅し、部数を伸ばしていました。

今思うと、本当に懐かしい。asahi.com のニュースには「ぴあ」の創刊号が掲載されています。イラストレータ及川正通さんの表紙は、まさに「ぴあ」の顔でした。

及川正通は、1972年7月に創刊した情報誌「ぴあ」の表紙イラストを1975年9月から担当し、31年11か月間、1175号にわたり(8月14日現在)、1号も休むことなくイラストを描き続けるという連続制作期間が世界記録の対象となった。毎号、その時々で旬なエンタテイナーを描き、その数は1200人を優に超える。


及川正通イラストレーションの世界―ぴあの表紙を飾った1000の顔



その後はインターネットが普及し、エンターテイメント情報もネットで検索できるようになると、部数が低迷、次第に当初の勢いがなくなりました。発行も週刊から隔週へと変わり、さらに部数が低下、ピークで53万部が最近では6万部になっていたといいます。

「ぴあ」という雑誌は「時代の役割を十分全うした」ので休刊としたといいます。ネットで映画予約できる時代です。いままでの雑誌のカタチでは時代の役割を担えません。まさに潔しの弁です。

同社によると、売り上げの約9割はチケット販売事業で、「ぴあフィルムフェスティバル」などの事業は今後も続ける。今秋には新しいエンターテインメント誌を立ち上げるという。

会社として、事業として問題はないようですので、秋の新しいエンターテイメント雑誌が愉しみです。果たしてどんな雑誌なのでしょう。