4月の文庫と5月の新刊
昨日のブログに、井坂洋子さんの『はじめの穴終わりの口』(幻戯書房 2010年11月 2,940円) を追加しておきました。
4/3の毎日新聞の書評で取り上げられていた1冊です。井坂さんというと、すぐ思うのが『ことばはホウキ星 』*1 (ちくま文庫)です。
「悪漢と密偵」を見ていると、もう5月の新刊が数多く取り上げられていました。ひと通り見ましたが、5月はあまり手が伸びません。震災のせいでしょうか? 気持のせいでしょうか?
メモしたのは次の2冊です。
- 鹿島茂 『パリの異邦人』 中公文庫 5/23 660円
- エルンスト・ブロッホ / 好村冨士彦訳 『ユートピアの精神』 白水社 5/- 5,880円
鹿島さんの本はいつも買っているので、まず5月購入する1冊です。それから、ブロッホの1冊。和物を主に買っているので、買うかどうかは本を見てから。訳者の好村冨士彦さんの名前が記憶に残っています。あれはベンヤミンと取り上げた本でしたか。
「注目の近刊・新刊」で、4月の新刊が目に留まりました。
4月6日刊
大村彦次郎 『文壇挽歌物語』(ちくま文庫 予価1575円)
<太陽族の登場で幕をあけた昭和30年代。編集者の目から見た戦後文壇史の舞台裏。『文壇うたかた物語』 『文壇栄華物語』 に続く〈文壇三部作〉完結編。>
これで、大村さんの文壇三部作はすべてちくま文庫に入りました。この3冊は手元に置きたい文庫です。これ以外の3冊といえば、先日井坂洋子さんが取り上げた茨木のり子さんの本の中にもありました、あの3冊。
また、去年の12月から刊行された柳宗悦さんの『柳宗悦コレクション』の3冊。そう上げると、またどんどん調べたくなってきました。このくらいにしておきますが、こう見ると、いい3冊本が出版されています。
やはり、いい本は手元に。大村さんの文庫は買っておこう。ふと、そう思いました。「本屋さんに行こう」「書店はみんなのパラダイス」とエイムックの背表紙が誘います。