5月新刊と新入社員

新刊本情報はこのサイト「悪漢と密偵」を。ご承知の通り、一日200冊出版されている現状で、いい水先案内人が必要です。このサイトもそうしたサイトのひとつ。要チェックです。これは5月の新刊ですが、メモしておきます。

もう5月の新刊情報が出始めました。明日から4月ということを考えればいつも通り?です。が、3月11日東日本大震災があり、それから今に至るまで、あっという間に過ぎてしまいました。初めて体験した3月でした。

4月、桜の開花も宣言され、いよいよ春の到来。陽射しも暖かさを増し、桜の開花の見ごろは今週末でしょうか。いよいよ4月、「残酷な月」になりそうですが、自分のできることを、いつも通りやるしかありません。

昼に歩いていると、研修中の新入社員が何人もいて、話をしていました。明日研修が終了で、配属が決まるようです。久しぶりにこの時期、新鮮な情景を目にしました。今年のような状況の中で、働くということは例年以上に大変です。

しかし、昨年の厳しい就職戦線を勝ち抜いてきた方々ですから、積極的に仕事に取り組んでくれるでしょう。そう期待しつつ、初々しさと戸惑いが入り混じった新入社員たちを眺めていました。

やがて別れてみんなひとりになる、
早春の夜風がみんなの頬をなでていく、
酔いがさめてきて寂しくなる、
煙草の空箱や小石をけとばしてみる。

子供のころには見る夢があったのに
会社にはいるまでは小さい理想もあったのに。

(中桐雅夫『会社の人事―中桐雅夫詩集』晶文社 より)

でも、ずっと夢や小さな理想を持ち続けてほしい。夢を持ち続けることはそう簡単ではない。実現するかもしれない。しないかもしれない。でも。小さな理想を掲げてもらいたい。達成できるかもしれない。できないかもしれない。でも。だからこそ、いま、そしてこれから。

会社の人事―中桐雅夫詩集