谷沢永一さん死去

昨日夜に当店宛に谷沢永一さんの『紙つぶて(全)』(文春文庫)の注文がありました。明日その文庫を、発送できるように梱包しました。

昨日はそれで終わったのですが、今日驚きました。

昼、時間があったので、ブログを見ていると、毎日jp谷沢永一さん死去の記事を読みました。岡崎武志さんのブログ「okatake日記」を見ると、同様の内容が掲載されていました。*1

<保守派の論客で、近代文学研究者として知られた関西大学名誉教授、谷沢永一(たにざわ・えいいち)さんが8日、心不全のため兵庫県伊丹市の病院で亡くなった。81歳。葬儀の日取りなどは未定。>

開高健さん亡き後、自分の人生は余生だといい、今に至る81歳の人生。思い残すことがないと思いますが、どうでしょう。

今私の書棚の中でも開高さんの左に向井敏さん、右に谷沢さんの本が並んでいます。その本の中で、ひときわ目立っているのが、何といっても『紙つぶて』です。

この本には単行本に加えて、文春文庫版とPHP文庫版、さらには自作自注最終版があります。この本すべてが本棚に並んでいます。

いま文春文庫版を取り出しましたが、なんと付箋がついたまま、その数が多い。それだけいろいろなことを教えてもらいました。

感謝、そして合掌。

 著者           書 名 出版社 発行年月
谷沢 永一 紙つぶて―自作自注最終版 文藝春秋 2005/12
   紙つぶて(完全版) PHP文庫 1999/03
   紙つぶて(全)―谷沢永一書評コラム 文春文庫 1986/03
   紙つぶて二箇目―谷沢永一/コラムと断簡 1975-81 文藝春秋 1981/06
   完本・紙つぶて―谷沢永一書評コラム 1969-78 文藝春秋 1978/08


紙つぶて―自作自注最終版




*1:アンテナに登録してある個人ブログで取り上げていたのは岡崎武志さんだけ。もう谷沢さんの本も読まれなくなったのでしょうか? であれば、それはたいへん寂しいことです。