今日の購入本

今日は朝から雨。それもしとしとと降り続き、一段と寒くなりました。雨は今日でいったん上がり、明日の夜に、また降るかもしれないというのが天気予報です。最近は予報が的中するのです!?

何事も100%をめざしてやるのですが、毎回予想的中というのは至難の技です。80%以上であれば、良しとしたほうがいい。その程度で十分です。物事には程々という程度があります。

こうした予想がまったく役立たないのが本との出会いです。新刊であれ、古本であれ、予想ができないから、面白いのです。

Amazonはいつでも、どこでも、だれでも、一目で商品がわかるシステムを作り上げました。本について言えば、新刊と古本を同時に扱うという予想外のことをやってしまいました。

これは本当に驚きでした。いまでは新刊書店でも古本を扱うようになりました。誰がこの現状を予想できたでしょう。

古本もかつてはプロの目利きが決める価格基準がありましたが、いまはそれがAmazon基準になっています。そうでないと言っても、本を購入する時に同じ古本であったら、価格が安い方を購入します。

新刊書店では売れる売れないという問題 ・・・ いやそれ以前にお客様がお店に来る来ないという問題が先か ・・・ に直面しています。古本屋もAmazon価格との比較で厳しい立場に立っています。

それから、もうひとつの勢力にブックオフがあります。あの105円本と200円本。これに古本屋さんが対抗するにはムリがあります。ですから、何か、創意工夫をしないと、すでに!敗れていることになります。

今日帰りに「ブ」で次の本を105円で買いました。「ブ」では『乙女入門』から『日本系譜総覧』までが105円の棚にあるのです。この意外性! それと即買いできる。これが、「ブ」の、Amazonと違うところです。

 著 者   書 名   出版社
荒川洋治 乙女入門 廣済堂出版
小池民男 時の墓碑銘 朝日新聞社
江弘毅 街場の大阪論 basilico
谷沢永一 紙つぶて(全) 文春文庫
日置昌一 日本系譜総覧 講談社学術文庫

     時の墓碑銘(エピタフ)     日本系譜綜覧 (講談社学術文庫)


Amazonと「ブ」の2大勢力が圧倒的優位の中で、新刊書店と古本屋はこれからどうするのか。新刊書店は大型化と専門化の2つの道がありますが、古本屋のこれからを考えると、問題が山積しています。

私は古本屋という立場で、今後についてしっかりと考えていかねばならないと思います。先に創意工夫と言いましたが、では何をやればいいのか? そこで立ち止まってしまいます。しかし、立ち止まるわけにはいきません。