「読む愉しみ」

ブログを読んでいると、はっと目が覚めるような文に出会うことがあります。こうした体験をすると、やめられない、とまらないという状態になります。昨日のボン・大塚さんのコメントのように。

もう、「!」です。感嘆符がいくつも連なることもあります。それは「!」の数ではなく、「!」の内容です。疑問符「?」も大事なのですが、「!」を感じる、気づくことも大事です。

今日の「!」は「朱雀の洛中日記」、2/25 (金)の「読む愉しみ」から。

<1997年に亡くなった中村真一郎には読書に関する本がいくつもある。わが書棚にあるのは『本を読む』、『読書は愉しみ』、『読書三昧』(いずれも新潮社)の三冊だが、ほかにも『読書好日』や『読書のよろこび』、『読書の快楽』など、読む愉しみを書いたものが少なくない。まこと読書は悦びであり愉しみでなければ。資料読みは読書とはいえない、情報を得るための読書は調べもの、であって、読書とはいえない。何の役にも立たない読書こそが本当の愉しみというもの。>

<何の役にも立たない読書こそが本当の愉しみ>に「!」を。用もあり、無用もあり、無用の「用」こそ真の愉しみ。