「平野甲賀の文字と運動」

今日図書館から予約本が届いているとのメールがありました。帰りに立ち寄り、その本、スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている―日記とノート1947-1963』を受け取りました。

予約するときには予約者がすでに3人いたのですが、意外と早く順番が廻ってきました。遅いと、1ヶ月、2ヶ月も待たされることがあります。そこで我慢か購入か。我慢できない場合は本を買うことになります。

どちらかというと、我慢強い方だと思いますが、我慢には人それぞれ限度があります。あまり無理をすると、心が痛みます。我慢をしないと、財布が軽くなります。いつも適度なところでと思っているのですが、これまた逡巡します。

今日もこんなことがありました。

それは予約本をもらった後の出来事でした。雑誌コーナーを見て廻っていたら、その雑誌は目に入りました。「アイデア」3月号。特集は「平賀甲賀の文字と運動」。

これを手に取り、ぱらぱら見始めると、どんどん引き込まれてしまいました。ご承知の通り、当店のセレクションの中でも、一番力を入れている晶文社の本の装幀者として周知の方です。

今まで本を読んできて、どれだけ平野さんの文字を、装幀を見てきたか。振り返ってみても、装幀家の中で一番多いのではないでしょうか。

これはぜひ欲しい ・・・ いや待てよ ・・・ 値段もいい ・・・ 装幀もいい ・・・ 内容もいい ・・・ 雑誌としては◎ ・・・ こんな本もあった! ・・・ ぜひ買いたい ・・・ でも高いか ・・・ 少し待つか ・・・ 待てない ・・・ 買うか ・・・ どうする ・・・ 参った!

さて。我慢か。購入か。

こんな思いが頭の中を交錯します。悩んだ時は待ち、買い、どっち。古本は買い? 新刊は待ち? 結局、まだ決断できず、この記事を書いています。

idea (アイデア) 2011年 03月号 [雑誌]