一冊の本、あるいは「荘子の夢」

今日、1/16(日)に開催される「くにたちコショコショ市」の準備をしていて付箋のついた本を発見。作業中というのに、その付箋の箇所を読み始めてしまいました。

そのなかに、「荘子の夢」について書いた所がありました。読んだとき、どうしてここに付箋を貼ったのか、定かではありません。そう時のことが蘇るわけではありません。しかし、何か、どこかで、あの時と今がつながっている気がします。

究極の夢、一冊の本、待っている夢 ・・・・・ 。

いまは「荘子の夢」に共感し、なるほど!と納得しています。柳美里さんの『窓のある書店から』(角川春樹事務所)より。

<『ボルヘス怪奇譚集』のなかの「荘子の夢」。
 荘子は蝶になった夢を見た。そして目がさめると、自分が蝶になった夢を見た人間なのか、人間になった夢を見た蝶なのか、わからなくなっていた。
 これが究極の夢だろうか。一冊の本もまた、誰かに見られることを待っている夢 ・・・・・?> p125

さて、途中下車せず、スリップづくりをしなければ。今回の「くにたちコショコショ市」は100円本と書評本等の「本の本」を中心に品揃えをしています。皆様、防寒の上、お越しいただければと思っています。

ボルヘス怪奇譚集 (晶文社クラシックス)        窓のある書店から