おすすめブログとWebマガジン

久しぶりの「おすすめブログ」です。昨年いくつか紹介したのですが、最近はとんと。それはいいブログがない? そんなはずはないと思いますが、書き手はブログでなく、twitterで呟いているのか、mixiで囁いているのかもしれません。

これだけいろいろなメディアが生まれ、テキスト、画像、音、動画等のツールを使って、自由自在に自己表現することができます。これもコンピュータというハードがあり、ソフトがあり、さらにはインターネットにより可能になりました。

コンピュータという道具によって、今まで想像できなかったことがこうしていとも簡単にできるのです。例えば、いまこのブログを書いていることも不思議といえば不思議です。コンピュータがない時代を知っていると、なおさら比較することができるので、単なる驚きというよりも大いなる驚きを感じます。

日々は驚きの連続です。それさえも感知できないこと自体が問題かもしれません。いいものはいい、楽しいものは楽しい、美しいものは美しい。そんな単純なことを喜ぶこころを忘れないでいたいと思います。

これから紹介する2つのサイトにもそうした!を感じます。

ひとつ目は唐澤平吉さんのブログ「花森安治の装釘世界」です。これは<花森安治の生誕100年を記念し、偉大な編集者が描いた雑誌や本の表紙絵の一部をごらんにいれます>という口上の通り、いままでに見たことのない花森安治の装釘の世界を見せてくれます。今年の年賀の最後に、次のように書いてありました。

<【再録】かつて紹介した週刊朝日の表紙のスライドショウです。はじめての方は、こちらもご覧ください 。>

「再録」とあるので、どこかで見落としてしまったのか、見た記憶がありませんでした。今回見ることができ、花森さんの装丁の世界の素晴らしさを再認識しました。こうしたブログは唐澤さんでなければできないものです。そうした独自性があるからこそ、人はそれに引かれるのです。

花森安治の編集室        戦争と広告



ふたつ目は「廣済堂よみものWeb」です。これは「空想書店 書肆紅屋」のブログで知ったサイトです。このサイトも「ふぉっくす舎のNEGIさんのリツート」から知ったとのこと。こうしていい話というのは人から人へとつながっていくのだと思います。

このサイトには坪内祐三さんの連載「父系図」や福田和也さんの連載「村上春樹2011」が掲載されていました。廣済堂もなかなかやるものだと思いました。どうして廣済堂がということが疑問になりますが、紅屋さんがこう答えています。

<「廣済堂よみものWeb」(http://yomimonoweb.jp/)を調べてみると、廣済堂出版もとい、平成20(2008)年10月1日に廣済堂出版と教育出版会社の暁教育図書が合併した、廣済堂あかつき(http://www.kosaidoakatsuki.jp/shuppan/)の出版事業部が、12月1日にオープンしたウェブマガジンようだ。>

まずは「廣済堂よみものWeb」をアンテナ@四谷書房に登録しました。これから更新時ごとにこの2つの連載を読むことができます。こうしたWebマガジンは「廣済堂よみものWeb」にも載っていましたが、「Webちくま」があります。この2つのWebマガジンを無料で読めることに「フリー」の価値を感じています。

そう関東ばかりではありません。関西にも「エルマガbooks」があります。この連載もいいと思うのですが、どうでしょう。注目です。

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