電子書籍EPUB日本語に対応

米国の電子書籍市場は、米アマゾン・ドット・コムの「キンドル」が火付け役となり急成長し、10年の電子書籍市場は前年比3倍超との試算もあります。こうした動きを見ながら、昨年日本も電子書籍元年と位置づけ、官民共同で書籍のデジタル化を推進していくことになりました。

世界標準の閲覧方式EPUB (米アップルの「iPad」が採用するなど事実上の世界標準) は日本語などの縦書きを想定しておらず、国内では普及していませんでした。日本の出版各社はそれぞれの方式で書籍のデジタル化を進めてきました。

しかし、今年5月EPUBが日本語に対応し、国内の出版社や電子書籍端末のメーカーがEPUB (イーパブ) を採用すれば、ユーザーにとってもたいへん有益であり、今後電子書籍の普及がさらに一層促進されることになります。

いままでの日本の動きを見ていると、動きがいつも後手になっている気がします。常にユーザーの立場から方式を選択し、早急に標準化を図ってほしいと思います「ウィキリークス」や「フェイスブック」が脚光を浴びるのもあっという間の出来事なのですから。

IT業界のスピードはドッグイヤーよりもさらに速くなっています。技術革新は知らぬ間に予想もできない人を物を金を事を生み出します。そして、知らぬ間にいまここから消えていきます。そのスピードについていけない人はそのままドロップアウトせざるを得ないのでしょうか。