K.Moriyama's Dairy のこと

先にアンテナ@四谷書房のメンテナンスを行った際に、ひとつチェックしていなかったブログがありました。それは、K.Moriyama's Dairy です。

一時 K.Moriyama's Dairy が表示されなくなりました。当然何らかの理由があるはずですが、ブログですから、簡単に休止も考えられます。何も告知なく、ブログ終了の場合もあります。おそらくそうだろうと思っていました。

しかしメンテナンスの時に、確認をしましたら、登録アドレスのせいか? 更新されても表示されませんでした。そこで再度アンテナへ登録をし直し、更新時に表示されるようになりました。

この Dairy は文系ではなく、理系のニュースを取り上げて紹介してくれます。文系のものとしてはたいへん重宝なのですが、あまりむずかしい内容ですと、スキップします。そうであっても、この Dairy に目を通すだけでも、いま理系の分野で何が起こっているかを知ることができます。

この Dairy には、理系の本の紹介があります。例えば、11/26のDairyでは、次の本の紹介がありました。

<"電子書籍元年、紙の本はいずれ亡びる――そんなバカな! せわしないビジネス談 義の前に、電子化への動きを五千年におよぶ長い書物史・文明史の流れのなかで とらえなおしてみよう。二つの本のかたちが共存する新しい時代が見えてくるはずだ。 電子本黎明期より本と出版の未来を考察してきた第一人者による明快な読書論。 書き下ろし<書物史の第三の革命>と、萩野正昭氏との対談も収録。>

津野さんが電子書籍を書物史の第三の革命だと位置づけ解説をしている本ですが、それに対抗するわけではないのですが、それでも本にこだわる装丁家が今年の10月に出版した本があります。それが次の本です。 これはぜひ読んでみたい!

  • 桂川 潤『本は物である−装丁という仕事 』 新曜社 10/- 2520円

<本に命を吹き込む「装丁」という仕事、その過程から紡ぎ出された装丁論・仕事論にして出版文化論。電子時代にこそ求められる「本のかたち」を真摯に問う。 >

電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命        本は物である―装丁という仕事



電子書籍は目で質感を感じ、本は手で質感を感じます。デジタルの本は見るだけで、手で本の質感を感じることができません。アナログの本は物に触るということを通し、その質感=物としての実感を感じることができます。

<リアルは触覚から>と言ったのは誰でしたか。

私はまだ電子書籍を読んだことがありませんが、実際にどういうものかを体験せずにこういうのも何ですが、今年が電子書籍元年、まだ電子書籍が普及するに時間がかかると思います。

しかし、いつかは必ず電子書籍の時代が来ます。おそらく、2・3年後。その時、本が無くなるのではなく、きちんとした棲み分けが行われており、両方で本を読むことが可能だと思います。あくまでも推測と期待の域を出ませんが。

K.Moriyama's Dairy はこんなことを考えさせてくれます。文系の情報だけでなく、理系の情報にも目を通すことで、斬新な発想が、意外な情報が、奇抜な解法が見つかるかもしれません。