青幻舎『北斎漫画 』
「悪漢と密偵」で12月の新刊をチェック、面白い文庫を発見しました。これは大手の出版社で手がけてもいい文庫だと思いました。しかし、そうではなく、京都の青幻舎が出版しました。
- 青幻舎 『北斎漫画１ 江戸百態』 青幻舎第二編集室編 11/- 1,575円
江戸末期刊行の「北斎漫画」全１５編の再編集版。第１巻は市井に暮らす人々や風俗を描いた図を総集したもの。尚、第２巻と第３巻は今年１２月中に発売予定とのこと。
解説はすみだ北斎美術館の永田生慈さんが、コラムは美術家・会田誠さんが、アートディレクションは祖父江慎さんが担当。この3巻に北斎の「すべて」が凝縮しているというのが今回の『北斎漫画 』です。
この出版社のＨＰを見ると、「当代の芸術の存在感を顕す」を出版理念に掲げ、＜アート、デザイン、工芸、写真など、ビジュアル書を核としつつ、文学や評論へと出版分野は広がる＞といいます。
出版目録を見ると、出版の核となっているのがビジュアルブックであることは一目でわかります。
ではどんな本があるかというと、例えば、『琳派・若冲と雅の世界』『白井晟一 精神と空間』『野又穫 ALTERNATIVE SIGHTS――もうひとつの場所』『ＨＥＡＶＥＮ 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン』などがあります。
この他にも、素晴らしいビジュアルブックが多数ありますので、青幻舎のＨＰをゆっくりご覧ください。
【青幻舎の本】
