風邪と晩秋と本と

久々にのどから痛く、医者に行き、診察をしてもらいました。めったに医者に行くことがないのですが、体には限度というものがあります。それを超えると、心持も微妙に変わってきます。

身体も自然の一部なので、こうなったのには何か原因があるはずです。が、考えても、その原因が定かではありません。体も心も、そう単純な因果ではありません。複雑な因果で成り立っています。

この複雑な因果は、素人が簡単にわかるわけではありません。複雑であればあるほど、玄人の知識と経験が必要なのです。とりあえず、体の回復が先。じっと、静かに、処方通り過ごしたいと思います。

さて、今日のブログ。

まずはパリから。「フランス落書き帳」を見ていると、パリの最新情報を見聞できます。ちょうど、今日の記事には「昨年末のシャンゼリゼ界隈(PARIS)の写真が掲載されています。

この写真はあくまでも「昨年末」です。もうしばらくすると、今年の写真も掲載されるでしょう。写真を見る限り、パリのイルミネーションは日本に比べて暗い気がします。日本が明るすぎるのかもしれません。

次にニューヨーク。「ニューヨークの遊び方」では、「セントラルパーク紅葉お散歩コース」として、晩秋のニューヨークの写真を掲載してます。ニューヨークのイルミネーションも、もうしばらくで見ることができるでしょう。

それにしても、ニューヨークのセントラルパークの紅葉は相変わらずすばらしい。日増しに寒くなっていくのですが、この時期、散策には一番いい時期なのではないでしょうか。

最後に、やはり本の話を。

ひとつは、「晩鮭亭日常」より、小林信彦「映画が目にしみる 増補完全版」(文春文庫)のこと。この本は「増補完全版」です。どういう内容なのか、晩鮭亭さんが次のように書いています。

<“増補完全版”となっているが、その内容は単行本「映画が目にしみる」から映画のコラム以外の文章を外し、同じく中日新聞掲載の「小林信彦のコラム」をまとめた単行本「コラムの逆襲」から映画コラムのみを抽出して合本にしたもの。作品名索引とDVD情報も入っているので、時間のある時に借りてくる映画を決めるのに丁度いい参考書になる。>

こういう内容であるならば、ぜひ手元に置いておきたい1冊です。余談ですが、先日の「みちくさ市」で、小林さんの単行本と文庫を5冊ほど出品したのですが、あまり動きがなかった?

映画が目にしみる (文春文庫)



次に、今日図書館に予約本を取りに行き、次の3冊を借りてきました。本は10冊まで借りられるので、いつも目一杯借りるのですが、いつも半数ぐらいしか読めません。ですから、最近は半分の5冊以内にしています。

この中で予約していたのが、君塚太編著『原宿セントラルアパートを歩く』(河出書房新社)です。

永江朗さんの『セゾン文化は何を夢みた』(朝日新聞出版)を読んでいて、そこに出てくる、今はなき「原宿セントラルアパート」について読みたくなりました。

原宿セントラルアパートを歩く 1962-86 あの場所にいたクリエーターを訪ねて     作家は移動する     女神の移譲――書物漂流記