時には本ではなく雑誌を

古本屋めぐりをして、いい本がない場合は・・・・・。こういうときは本当に困ります。諦めて帰るか、また雑誌を探すか。いずれかなのですが、最近は雑誌を探すことが多くなっています。

特にBではいい本と出会う機会が減っているので、雑誌狙いが増えています。見ても読んでいい雑誌が棚の中に紛れています。活字ばかりの本よりも、ヴィジュアルな雑誌のほうが賑やかで楽しい。

雑誌が休刊・終刊するなかで、郷愁を感じるのは私だけでしょうか。決してノスタルジックになっているつもりはないのですが、・・・・・ 。

[今日買った雑誌]

雑誌名
年 度
月 日
特 集
pen
2006
7/15
スタイルのある文房具を選べ。
2007
1/1・15
クール・ジャパン!?
2009
11/15
まねのできない仕事術

私がマークしている雑誌は上記の「pen 」であったり、「BRUTUS」であったり、「Casa BRUTUS」であったりします。それらの中でもいい特集でないと買いません。この点は単純明快です。

雑誌は特集が命。吉と出るか凶と出るか。それしだいで、売上が大きく変わることになります。雑誌を買うときは、今が森でもあり木でもあります。木に近づきすぎると森が見えません。森に近づきすぎると木が見えません。

森も見る、木も見る、そうした今へのアプローチがいい雑誌の条件です。時代と特集が一致すればいいのでしょうが、これが難しい。この難問に立ち向かっているのが女性誌です。

書店に行って、雑誌コーナーを見てください。女性誌が百花繚乱。所狭しとばかり書店の雑誌コーナーを占有しています。とにかく、既存の雑誌だけでなく、新しい雑誌も含め、女性誌の多いことに驚きます。

さらにまたおまけ商法(付録商法)で、攻勢をかけているのが女性誌です。その真摯さは男性誌の比ではありません。どうしてこうなってしまったのか。男性誌の皆さんは何をしているのでしょう。

雑誌は女性誌頼みですが、本当に男性誌はどうなっているのか。誰もそのことには触れていません。タブーになっているわけではないのですが、男性誌の行く末が心配です。

今回購入した雑誌の中にたいへん気に入った特集がありました。雑誌は「BRUTUS」 2009年 11/15号 特集は「まねのできない仕事術」です。

特集のタイトル通り、松浦弥太郎さんをはじめ、最後はスタジオジブリクリエイターの皆さんの仕事術が紹介されています。とりわけ「安藤忠雄建築研究所」の仕事の原点と具体的な仕事のやり方に注目です。

安藤さんは言います。仕事で必要なのは好奇心と闘争心だと。

<本来、仕事をするということに、術はないんです。それぞれの人間に個性があるように、仕事の仕方はそれぞれにあるわけです。私のやり方は、私のものでしかない。HOW TO はないんです。それよりも必要なのは、好奇心ですよ。好奇心がなければ、新しい時代を築いていけません。そして、仕事というのは何より、闘争心にかかっている。新しい仕事をしたい、面白いことをしたい、もっと違うことをしたいという心の葛藤が、仕事をさせる。闘争心がなくなったら、終わりだと思います。>

BRUTUS (ブルータス) 2007年 1/15号 [雑誌]        BRUTUS (ブルータス) 2009年 11/15号 [雑誌]



※昨日10/27(水)の記事に「秋の読書特集−若者に贈る3冊」を追加しました。ご覧下さい。