NYタイムズ赤字転落

毎週新聞を整理していると、その日読み洩らした記事を改めて読むことがあります。当ブログでもNYタイムズの「Arts」と「Sunday Book Review」の2つはアンテナ@四谷書房に登録し、ブログ更新の時に読むより見ています。

それはブログに日本の話題だけでなく、アメリカのトピックスもあっていいという思いからです。「Arts」のページを見ているだけでも、アメリカのアートシーンを想像できます。それだけでもいい刺激になります。もちろん英字新聞をすべて読みこなしているわけではありませんが。

今回も朝日新聞を整理していて、「NYタイムズ赤字転落」という記事を読みました。あのNYタイムズが、一瞬驚きました。その記事の内容は次の通りでした。

<米新聞大手ニューヨーク・タイムズが19日発表した7〜9月期決算の純損益は426万ドル(約3億5千万円)の赤字だった。赤字は4半期ぶり。売上高は前年同期比2.7%減の5億5400万ドル(約450億円)だった。>

アメリカのNYタイムズでもこの状態! 新聞・雑誌業界はたいへん厳しい現状です。アメリカのみならず、日本もこれからのメディアのあり方を考えていかないと、アメリカと同じような状態に立ち至るのはすでに時間の問題です。

特に週刊誌、TIMENewsweekを見比べてください。雑誌名をクリックすると、トップページにリンクします。格段の差を感じませんか。

Newsweekは買収問題等があり、まだ体制が整っていないのかもしれませんが、何かただメディアとして存続しているだけのような気がします。メディアとしてのポリシーや体制の問題は二の次に置かれているのでしょうか。

それが画面から感じられるようではどうでしょう。業績が良くないと、こうした結果になりかねません。もうすでにアナログの時代ではありません。そうであれば、早急にデジタルメディアに業態を転換することが必要です。

暗中模索から試行錯誤へ、そしてアナログからデジタルへと大きく方向転換するときです。これからはメディアの適応力がきびしく問われます。次の時代のビジネスモデルをどう創り出すのか。その端緒についた企業が生きのびるでしょう。

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鈴木伸元
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