10月15日筑摩選書創刊

今月15日に筑摩書房が創立70周年を記念して「筑摩選書」を創刊します。この選書のキャッチコピーが<ゆっくり、かしこく。>です。今までのラインナップとは異なる軽読でもなく、並読でもなく、重読の書物になるのか。かといって、構えて読むと肩が凝るので、並読と重読の間ぐらいの位置づけか。( < >内が引用です。)

<なぜ、いま「選書」なのか。最近のベストセラーは新書に代表されるように軽量性や実効性が歓迎されているが、深い総合的な知性を読者に届けるには、ある程度の分量を盛り込める「選書」という器がふさわしいというのが筑摩書房の考えだ。>

これを読む限り、じっくりしっかり考えるのではなく、すこししっかり考えるというスタンスでしょうか。考えない練習も必要ですが、考える練習も必要です。そうしないと、考えない猿になってしまいます。人は考えることで人。

また記事の中に、<選書を買うのは40代から60代の男性が圧倒的に多く、全体の5割を占めている>と書いてありました。さてターゲットです。読者を増やすために、ターゲットを絞り込むのか拡げるのか。これは難問です。そこをどう考えるのか、筑摩書房に聞いてみたいところです。

創刊6点の本文見本を読むと、やはり読みたくなるのが6冊のうちの、次の3冊ということになります。読書の秋、じっくり本を読みたいものです。


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