軽井沢を「本のまち」に!

ニュースはどちらかというと暗い話題が先行するようです。少しは明るい話を。これはネットめぐりをしているときに読んだ記事です。長野県の軽井沢を「本のまち」にするための委員会が発足し、その企画が動き出したといいます。

地元の信濃毎日新聞9/18は次のように書いています。

堀辰雄室生犀星など多くの文学者に愛され、作品の舞台ともなってきた北佐久郡軽井沢町を「本のまち」としてアピールしていこうと、町内の美術館や書店などが「本のまち・軽井沢」構想委員会を設立した。>

ご承知の通り、9/18から23まで、長野県伊那市高遠町で「高遠ブックフェスティバル」が開催されました。これも高遠町を「本の町」にしようという試みですが、結果はどうだったのでしょう。

<私たちはまだ日本には存在しない郊外型の「本の町」を長野県伊那市高遠町で実現することに取り組んでいます。
我々がイメージする「本の町」とは”ブックツーリズム”(本を核とした観光のスタイル)を基本とする町おこしのプランです。>

長野県は北信(長野中心)、中信(松本中心)、南信(伊那・飯田中心)、東信(佐久中心)と大きく分かれます。すでに南信ではこの「高遠ブックフェスティバル」が開催されています。

また北信の小布施では「まちとしょテラソ一箱古本市」が開催されています。あとは中信と東信でブックイベントが企画・実施できれば、各地区でブックイベントが開催され、長野県が「本の県」になるのではないでしょうか。

そんな夢物語を思い描きながら、その実現に向けて? 東信の軽井沢を「本のまち」にはいい企画だと思います。そこでブックイベント ・・・ 仮に軽井沢ブックフェス ・・・ を行うことで、ブックツーリズムにもつながると思います。

残る中信の松本は県の中央に位置し、背後には北アルプスがあり、松本城安曇野等の名所もあり、観光と文化の街です。まずは一箱古本市から。もしそうなると、長野県が本当に「本の県」として他県にはない独自性が打ち出せるのではないでしょうか。

だんだんと話が大きくなってしまいましたが、「高遠ブックフェスティバル」の結果をよく見極め、こうした民の企画を公が支援する形で推し進めてほしいと思います。

神田神保町古書街2011 (毎日ムック)