2010年 読書委員が選ぶ「夏休みの1冊」

「本よみうり堂」が夏休みに向けて、読書委員のおススメの1冊を紹介していました。すべての「夏休みの1冊」を見たければ、「本よみうり堂」をご覧下さい。

「夏休みの1冊」(1)(2)のなかで、私が気になる本を挙げると、次の3冊になります。いつも見慣れた、あるいは聞き慣れた作者でなく、こういう時期にこそ、新しい作家にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

■今福 龍太(文化人類学者、東京外国語大学教授)
ミシェル・レリス著 『幻のアフリカ』(平凡社ライブラリー 2800円)
岡谷公二田中淳一、高橋達明訳


幻のアフリカ (平凡社ライブラリー)

 
■黒岩 比佐子(ノンフィクション作家)
梯久美子著 『散るぞ悲しき』 (新潮文庫 476円)


散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道 (新潮文庫)        硫黄島 栗林中将の最期 (文春新書)


■松山 巖(評論家・作家)
中里介山著 『大菩薩峠』全20巻(ちくま文庫 757〜860円)


大菩薩峠〈1〉 (ちくま文庫)


この3名のコメントがいい。今福さんは<五センチ近い厚さの未曾有(みぞう)の一巻本としての復刊に喝采(かっさい)>といいます。

また黒岩さんは<硫黄島総指揮官・栗林忠道を描いた本書を最初に読んだとき、他の戦記物とは異なる衝撃を受け、><先月出た本書の完結編『硫黄島 栗林中将の最期』とぜひ併読を。>といいます。

また、松山さんはそうですか、といいたくなるような作品、中里さんの『大菩薩峠』を挙げています。なんとも松山さんらしい?! のですが、この20巻を読むことができるのかどうか。

松山さんのおススメは別にしても、今福さんと黒岩さんの本は見てみたいと思っています。夏休み。時間はたっぷりあります。が、あっという間に過ぎてしまいます。

■四谷書房、おススメの「夏の1冊」
児玉隆也/桑原甲子雄[写真] 『一銭五厘たちの横丁』 (岩波現代文庫 1050円)


一銭五厘たちの横丁 (岩波現代文庫)

【ふるぽん合宿フェア in ダイバー】

期間   8月6日(金)〜8月28日(土)
時間   平日 11:30〜20:30 土日・祝日 11:30〜18:30
場所   ブック・ダイバー 地下鉄「神保町」駅 A4出口徒歩1-2分
住所   〒101-0051 千代田区神田神保町2-12 川島ビル1F MAP
TEL    03-6657-3277
参加   ゆず虎嘯(国立)・石英書房(田端)・四谷書房(ネット)・やまねこ書店
     (ネット)・古本T(ネット)