「老いても筆は衰えず」

YOMIURI ONLINE 6/15の「本よみうり堂」で、「老いても筆は衰えず」で古井由吉(72)、三浦哲郎(79)、津村節子(82)の3氏を取り上げていました。( )内が各位の年齢です。それでもいまなお書き続けています。まさに筆は衰えずです。

各自のコメントを読みながら、一番気になったのが、古井由吉さんの言葉です。<今の世で心配なのは、言葉から音律がなくなっていくこと。僕らはまだ漢文、古文が身に染みついた先輩がいたが、青年や壮年の人は大変なんじゃないかな……。辛抱するしかないですね>

古井さんは言葉よりも音律がなくなることを心配していますが、それを大変といいつつ、辛抱するしかないとまとめていますが、音律がなぜ大事で、それをどうしたらいいのか。また、辛抱した先には何があるのかについて、もっと話をしてほしかったと思います。

そうしたことは新刊の『人生の色気』に書いてあるのでしょうか。この本を読みましたが、関連する内容はなかったと思いますが、どうでしょう? もしあれば、私の読み落としです。それにしても、3人ともまだまだ健康で、健在です。

6/15の「晩鮭亭日常」を読んでいると、今日原武史さんの『滝山コミューン一九七四』(講談社文庫)を購入していました。私も明日書店に行こうと思っています。