久世朋子さんと石田千さんの連載

6/3の当ブログで、yomunelさんが楽しみにしている回想記について紹介しました。

<ポプラ文庫に入ったばかりの荒木陽子/荒木経惟『東京日和』もまた。今楽しみにしている回想記の連載は『月刊百科』(平凡社)の久世朋子「テコちゃんの時間 久世光彦との日々」(6月号は休載だった)。>「yomunel の日記」から

この「月刊百科」をもらいに新宿のJに行きました。棚にはこれ一冊しか残っていませんでした。即最後の1冊を取りました。早速椅子にかけ読み始めました。その中で、石田千さんの「並木印象 5 とねりこ」が一番印象に残りました。

これはたった4ページのエッセイですが、石田さんの心の動きがすばらしい筆致で書かれています。柔らかな文体なので、石田さんの思いがより一層心に沁みます。来月の石田さんの連載が待ち遠しくなります。また来月は久世朋子さんの回想記も読むことができます。

「月刊百科」にはこの他に、別役実さんの「東京彷徨記−私と街と昭和」や鶴ヶ谷真一さんの「てのひらの肖像15 白虹」もあります。前者はちょうど昭和の渋谷を取り上げていました。また後者は難解なのですが、鶴ヶ谷さんらしい一文が掲載されていました。

でもやはり、石田千さんのエッセイ! です。この「並木印象」はぜひ読んでみてください。