6月気になる新刊の追加

やはり、ファンとしては小池昌代さんの新刊を落とすわけにはいきません。<学校には、日の当たらない場所がある。詩に惹かれる女子生徒と女性教師の、とり残された風景での交わり。どこにもまだない場所の、希望を微かに感じさせる明るさを描く長編小説>。

最近、小池さんの『タタド』(新潮社)を購入しました。これは短編集です。詩からスタートし、短編や評論、そして長編と書き進んでいます。<希望を微かに感じさせる明るさ>とはいい言葉です。明るさもそのくらいが適度です。

もう一冊。

  • 萩原朔美 『劇的な人生こそ真実 私が逢った昭和の異才たち』 新潮社 6/22 1,470円

沼正三、増田通二、寺山修司森茉莉東野芳明……あの時代のホンモノの才人たちが鮮やかに蘇る。土方巽に「正統な不良」と評された男の不思議回顧録>ですが、なかでも寺山修司さんとの出会いが萩原さんの人生をより劇的なものにしたのではないでしょうか。