気になる2冊

3/27の「読書で日暮らし」を見ると、その日の購入本が掲載されていました。9冊紹介されている中で、2冊の本が気になりました。この2冊についてはまったくノーマークでしたので、そのページをスクラップしました。

スクラップというと、どうするのか気になる方のいると思います。まずFirefoxのアドオン「ScrapBook」をインストールすると、そのページをまるごと保存・加工ができるようになります。

それを見ながら、今このブログの記事を書いています。このアドオンにより、ブラウジングが効率よくできるようになり、Firefoxがより使いやすくなります。使い勝手から言うと、私はIEでなくFF=Firefoxを選びます。

話が横道に逸れましたが、気になる本は次の二冊です。

内田さんの本は東洋文庫(これもシブイ)の読書論。谷沢さんの本は月刊『Voice』に掲載されていたコラム集だそうです。この本は今年の3/20に発行の新刊です。

谷沢さんも開高健が亡くなったあと、自分の人生は余生だと語っていましたが、相変わらずの健筆を読むことができるのでしょうか。

健筆といえば、紀田順一郎さんも日々記事を「書斎の四季」に書いています。そのページに「ワープロと文体」というエッセイがあります。

そこで紀田さんはワープロと手書きに違いからワープロへの違和感を感じながら、次のように書いています。

<このことは、見方を変えれば、私たちが知らず知らずの間に情報という“零度の記号”に慣らされ、情報以外の熱気を伴うノイズ、たとえば緊張度の高い人の肉声などに正面から向かう能力を失いつつあるということかもしれない。いつだったか「日誌は書けるが、日記は書けない」という人に出会ったが、これなども自己の行動を客観的・情報的に記録することはできるが、内面に向き合う習慣がない――文体をもたないということかもしれない。>

ブログも日誌であって、日記ではないのか? 本当に自分と向き合うことができないのか? それを通して自分の文体を作り上げることができないのか? この問いについて、じっくり考える時間が必要です。

魯庵随筆 読書放浪 (東洋文庫)        [完本]巻末御免