村の古本屋さん「追分コロニー」

追分コロニーという古本屋さんを知っていますか。長野軽井沢の追分にある村の古本屋さんです。この追分コロニーはHPとブログ「ecotalkの日記」を公開しています。

このブログを読んでいると、古本屋さんが何を考え、動いているかがよくわかります。古本屋としてまじめに取り組み、誠実に頑張っていることが行間から伝わります。

<当方では欲しい本は、古本相場の20−30%が買取価格の平均で、レア本などは古書価の50%以上で買うこともあります。そして買った本の1/3が売れて仕入れコストを回収し、さらに1/3が売れて経費を回収、残りが売れれば利益になるという感じです。なかなか商売的にはしんどいですが、良い本は市場ではなかなかうまく買えないので買取は大歓迎ということです。>

なるほど! <良い本は市場ではなかなかうまく買えないので買取は大歓迎>とあります。どれだけいい本を蒐集できるか。私も本の仕入と買取が古本屋の生命線だと思います。

また、永江明さんが言うように、出版の危機が叫ばれ、書店の大型化とデジタル化が進行する中で、古本屋の生き延びる道はセレクトショップ化しかないのかもしれません。

それには本を熟知し選択すること、本と本の見えないつながりを企画すること。こうした独自の編集力が必要になります。同時に店主のセンスが問われることになります。