三宿の江口書店へ
今日は天気もよく、家にいるにはもったいない一日でした。そこで午後散歩に行きました。さてどこへ。考えた末、あの古本屋さんへ行ってみようと思いました。
あの古本屋さんとは「なないろ文庫ふしぎ堂」の店主、田村七痴庵さんは「三宿の江口書店こそ古本屋のなかの古本屋だ」と言っていた、三宿にある江口書店です。
目的が決まったら、いざ出陣。自宅から電車を乗り継ぎ、三軒茶屋をめざしました。三軒茶屋に着き、少し交差点付近を散策し、あの伝説の江口書店をめざしました。
途中、Bがあったので立ち寄りました。土曜日ということで、単行本500円セールをしていました。本はあまり多くなかったのですが、店内を一巡し、単行本を3冊購入しました。
坪内さんの本は今年2月に出た新刊でした。もうBの棚にありました。この本は購入予定でしたので、いの一番に確保しました。こんなに早くBに出回ることに驚きました。
また、石岡さんの本もいままで欲しかった本でした。これも新刊のままの状態でしたので、購入しました。( 最近はずっと待っていた本に出会う機会が多く、GOOD LUCKを感じています。)
Bを後に、三宿の交差点を目指しました。三軒茶屋からは少し歩きますが、10分ぐらいで三宿に到着。その交差点の右に江口書店の看板を見つけました。一見、昔の古本屋さんといった印象です。
建物を見ると、二階家で一階が書店で、二階に住んでいるのか。入口に均一本が置かれていました。そこにはいい本がなく、期待して、書店の中に入りました。
思ったとおり、昔の古本屋さんでした。当たり前のことですが、Bのように新古書は置いてありません。どちらかというと、古い本が乱雑に置かれ、棚にも空きがあり、その他の本は無造作に平積みされていました。
店を一巡しながら棚をじっくり見ました。値段もそう高くはない。単行本は平均500円か。棚には分野ごとの区分はない。あったのかもしれないが、いまはない。お店の人を探すと、どこにもいない?
と思ったら、奥の積み上がった本の裏にお店の方がいました。本で隠れているので、店の人は外からは見えません。一瞬無人かと思います。購入する時には注意が必要です。
そのお店ですぐに触手が動く単行本はなかったので、文庫に絞って探してみました。平積みになっている文庫を一冊一冊隣の山に移しながら、これはというものを二冊拾いました。
前者は『味覚の日本地図』(冬樹社/1980年)と『猫舌の食べ歩き−続・日本の味覚地図』(冬樹社/1981年)から、文学と食にまつわる文章を抜粋し文庫化したもの。後者はJohn Macy『Story of the World's Literature』の訳本。
時間があればまだまだ掘出物を見つけることができるかもしれません。江口書店での本探しはまさに掘り出す!ということです。もう一度来て、発掘作業をしてみたい気がしました。
但し、一日の営業時間が短く、午後○時から3時間ぐらいでした。それを確認してくればよかったと思っています。肝心なことを見逃しました。この点も要注意です。