「包むということ」について

ブログ「古本万歩計」の「包むということ」を読むと、万歩計さんがグラシン紙を買って、本を丁寧に包装したことについて書いてありました。いまグラシン紙といっても、どれだけの人がわかるでしょうか。

包むということは本を大事に守るためにも大切です。また、本を取り扱う時にも便利です。最近は古本でもグラシン紙や透明なビニールで包装されているものも増えています。

私の場合はグラシン紙で本を包んでいます。ビニールはきれいに見えますし、題名も読みやすいのですが、グラシン紙の手触りには敵わないと思います。手で本に触れる感触を大事にしたいと思います。これがネットではできないこと。

だからと言って、全ての本を包んでいると、グラシン紙が何枚あっても足りません。そこでグラシン本は次の基準で包装しています。あとは本の状態を見て判断します。

1.すでにPP加工をしてあるものは包装しません。
2.白っぽいカバーで汚れる可能性のある本は必ず包装します。
 ( ちくま文庫ちくま学芸文庫ウェッジ文庫などは必ず包装します。)

いま自分の書棚を見回すと、グラシン本で一番目立っているのがちくま文庫です。全てグラシン紙で包んであります。この文庫はいい文庫なのですが、汚れやすいので、ぜひ包装しておいてください。

筑摩書房にはちくま文庫のカバーの改善を!お願いしたいと思います。

ブダペストの古本屋 (ちくま文庫)