旅する人の文章
「旅する人の文章」、この言葉は2/12「yomunelの日記」の中の言葉です。yomunelさんが買った本が石川直樹さんの『全ての装備を知恵に置き換えること』(集英社文庫)。そして次のように書いています。
<これは元本が今話題の晶文社刊(平野甲賀デザイン)。『週刊朝日』の温水ゆかりさんのコラム「愛でたい文庫」で最近やっと石川直樹は石川淳の孫だと知った。別に孫だからどうってことはないのだけれども。旅する人の文章は風通しがよくて気持ちがいい。星野道夫をちょっと思い出す。>
私も石川直樹さんが石川淳さんの孫とは知りませんでした。だからどうってこともないのですが、yomunelさんの次の言葉が気になりました。<風通しがよくて気持ちがいい>かどうかは別にして。
「旅する人の文章」
石川直樹さん、星野道夫さん ・・・・・ あとは思いつくまま挙げてみると、沢木耕太郎、玉村豊男、関川夏央、山口文憲、宮本美智子、藤原新也、開高健、小田実、池内紀、椎名誠さんなど、そして、あ、金子光晴、永井荷風さんも、とその範囲が拡がります。
旅する人を挙げていくと、各自のこだわりのある国や街が連想されます。
例えば。
- 石川直樹のインド(か)
- 星野道夫のアラスカ
- 沢木耕太郎の香港〜ロンドン
- 玉村豊男のパリ
- 関川夏央のソウル
- 山口文憲の香港
- 宮本美智子のニューヨーク
- 藤原新也のインド
- 開高健のベトナム
- 小田実のアメリカ
他に、池内紀さんや椎名誠さんは旅好きで、世界各国を旅しています。また、金子光晴さんはパリ、永井荷風さんはニューヨーク。そういえば、最近購入した文庫に『藤村のパリ』(河盛好蔵、新潮文庫)もありました。
こうしたテーマで本を読むのも、ひとつの読書法です。yomunelさんの言葉に触発されて、ここまで書いてきました。面白いテーマなので、少し追ってみることにします。