今日読んだ本と雑誌

今日読了した本は[携帯本]に掲載の山本博文さんの『鳶魚で江戸を読む』(中公文庫)です。著者は鳶魚江戸文庫の解説を担当した山本さん。この本は江戸学の祖、三田村鳶魚さんの人となりから、業績の紹介、江戸の解説とまとまった内容になっています。

これから三田村鳶魚の江戸学を学びたい人の入門書としては最適な一冊です。次に、すでに紹介したもう一冊『江戸を楽しむ―三田村鳶魚の世界』(中公文庫)を読んでみたいと思います。

雑誌は『BRUTUS 吉本隆明特集』(2/15)と『みずず 読書アンケート特集』(1・2月号)を読みました。

とみきち屋の風太郎さんが『BRUTUS 吉本隆明特集』について次のように書いています。

<さして期待もせずに買って読んだ『BRUTUS 吉本隆明特集』(2月15日号)、思っていた以上の出来で驚いている。私にとって新しいと言える情報は少ないが、若者向けの情報発信としては十分及第点ではないか。こういう切り口の吉本特集雑誌、見たことなかった。>

この点は同感なのですが、吉本さんの本を読んできた方々にとっては物足りなさが残ると思いますが、それは求めすぎです。雑誌が『BRUTUS』であること、同編集部と「ほぼ日」が作ったことを考えると、こういうかたち、なのだろうと思います。これは若い人のため吉本隆明入門の特集です。

BRUTUS ( ブルータス ) 2010年 2/15号 [雑誌]



次に『みずず 読書アンケート特集』(1・2月号)です。すでに、2/5のブログにも書きましたが、毎年楽しみにしている特集です。ひと通り目を通しましたが、気になった本が何冊もあり、付箋の数が増えるばかりでした。

硬い本が多いのですが、何冊か紹介します。

なかでも山田稔さんの一文は読んでみてください。山田さんの関心事がわかります。かなり重複する方もいるのではないでしょうか。その中で取り上げている次の2冊は私も推奨します。

最後に、この特集を読んで、昨年10月に出版された、岡田茉莉子著『女優 岡田茉莉子』(文藝春秋)を上げていた方が複数いました。書評を読むと、これもやはり気になる一冊です。

女優 岡田茉莉子