井上孝治という写真家

晩鮭亭さんが1/19「晩鮭亭日常」でろうあの天才写真家井上孝治の本について書いていました。そこで、井上孝治さんの写真集「想い出の街」(河出書房新社)を紹介していました。

晩鮭亭さんは次のように書いています。

<奥付の企画協力の中に“黒岩比佐子”とある。この写真集の「井上孝治年譜」等を依頼されて黒岩さんは井上さんと初めて会ってインタビューをすることになる。その時の取材に満足できず、“未完”のままに終わってしまったという思いに正面から向き合おうとした結果が「音のない記憶」という1冊の本を生み出した。それはまた、ノンフィクションライター黒岩比佐子の誕生の瞬間でもあったのだろうと勝手に盛り上がりつつ、モノクロ写真の頁をめくる。>

これが黒岩比佐子さんの『音のない記憶―ろうあの天才写真家井上孝治の生涯』が生まれた経緯です。

人はいろいろなもの ・・・ 本、音楽、絵画、映画等 ・・・ に出会いますが、一番の不思議なのは人が人に出会うことではないでしょうか。

黒岩さんが写真家井上孝治さんに出会わなかったら、果たしてノンフィクションライター黒岩比佐子さんが生まれたかどうか。生まれたかもしれないし、そうでないかもしれない、これはわかりません。

しかし、なにより人は人との出会いから大いに学び、人との出会いが人を大きく変える可能性があることは確かです。

晩鮭亭さんのブログを読んで、そんなことを考えさせられました。

想い出の街       音のない記憶―ろうあの天才写真家井上孝治の生涯