カバーデザインはこうでなければ
ブログの見ていると、目に留まったのが「白の余白」。その「吉野朔実劇場」の吉野朔実さんの本のカバーデザインが際立っていました。
本のカバーはまずはアイキャッチです。デザインには自己主張が必要です。それがないと、訴求力がなく、整合性にも欠けます。その意味でもこの多田さんのデザインは著者と本のイメージを繋ぎます。
最近のカバーデザインを見ていると、自分ばかりが先行して、繋がりを無視しているように思います。繋がりとは各本のイメージの統一性です。やはりカバーデザインはこうでなければ思います。
本のデザインの良し悪しで、買うか買わないかも決まる場合があります。外見にこだわるわけではないのですが、でもやはりいい顔を、繋がりのある顔を見たいと思います。例えば、クラフト・エヴィング商會*1のカバーデザインのような。
topics/注目の新刊を見ていると、待ってましたの一冊とようやくの一冊を見つけることができました。待ってましたの一冊は羽鳥書店の刊行予定 高山宏 『新人文感覚 1・2』(刊行時期は未定)です。
また、ようやくの一冊は工作舎の刊行予定 黒岩比佐子 『古書の森逍遥』(2月予定)です。これは黒岩さんが予告していた本です。ご本人が体調不良で療養中。このための遅れもあるのでしょうが、来年2月とは長い!
しかし、急ぐわけでもないので、待つも良し、です。今日は<春の陽だまりのような一日>(11/27「yomunelの日記」*2 )でした。
*1:「ちくまプリマー新書」も同商會のデザインです。いいデザインが並んでいるのですが、どうも売れ行きがいまいちのようです。古本市でも出品したのですが、どうも反応がよくない。これはカバーの問題でなく、中身の問題かもしれません。
*2:「yomunelの日記」はいつも読んでいるブログです。このブログは日々の身の回りのことを書きながら、自分の気持を丁寧に書いています。まず文章がうまい。この言葉もいい。読んでほっとする。yomunelさんは私の好きなブロガーのひとりです。「yomunelの日記」を一読すれば、その良さがわかると思います。